不審な男

帰宅時にマンションの入口の前に、スーツを着た一人の男が立っていた。

「め」がドアを開けてロビーに入ると、一緒に入って来た。

明らかに住民ではなく、「いや~な」雰囲気だったので、

ポストを開けずにエレベーターに向かった。

→ポストを開けると、どの部屋かバレるため。

エレベーターに乗ると、その男も一緒に乗って来た。

「め」はエレベーターの奥に陣取って、わざと階数のボタンを

押さずにいると、その男もボタンを押さない。

しようがなく、ボタンを押すと、その男はやっぱり押さない。

→おかしい。

その階で下りて、男の様子を見てやろうと思ってゆっくり歩いていたら

その男は紙を広げて、立ち止まった。

しようがなく、追い抜いてしばらく先で、わざとジロジロ見るフリをしたら

その男は、住人のいない部屋を訪ねるフリをしている。

→ますますおかしい。

どの部屋に入るかを見られるのが嫌だったので

表の傘置きに傘も置かずに部屋に入り、電気を点けずに様子をうかがった。


特に何も起こらなかった。

取り越し苦労であってほしい。

プライバシーを守るために、今の部屋に住んでいるので

知らない人は玄関ポーチの中にも入って欲しくない。

⇒ウロウロするな!!!