ショックな出来事

夜7時を過ぎて、いつもの病院の待機場所へ。

無線が鳴って、お迎え先は何度か行った

ことのある場所だが、かなり遠い。

冷え込んできたので、お客様が外で待っていなければ

良いと、つぶやきながら、先を急いだ。

到着時刻は、お待ち合わせ時刻より、若干遅れそうだった。

実際、1分くらい遅れてしまった。

施設の「ゲート前」という指定だったのだが

以前、何度か、行った時には、ゲートの中で

お客様が待っていたので、ゲートを通過した、という

認識がなく、通過して、中に入ってしまっていた。

お客様は、いらっしゃらなくて

たまたま、通りかかった方に聞いたら

中に入っていることを指摘されて

謝って、ゲートの外に出た。

そこで、車から降りて、見渡すと

ゲートの脇に寝ている人がいる。

横たわっていたので、気が付かず

通り越してしまったのだ。

その時点で、違和感ありあり。

もちろん、呼び掛けても動かないし。

慌てて、119番通報。

まず、マスクを着けて、と言われた。

次に、携帯をスピーカーにして

指示通り、胸骨圧迫を行った。

5cm凹むくらい押すと、すぐに疲れてしまい

周りの方に代わってもらった。

その後、指示で、AED を持ってきて、もらったり。

救急車より先に、レスキュー隊が来て、処置をしてくれた。

やっと、救急車もきて…  

所持品から、配車予約した、お客様ということが分かった。

恐らく、厳しい状況だと思うが、救急車で、運ばれて行った。

警察官が来る、ということで、待ち。

一人取り残された。

現実のことか、とても信じられなかった。

その後、事件、事故の両方の可能性があるらしく

パトカーが何台も来て

警察官が10人くらいいただろうか。

現場検証に立ち会った。

自分の車がぶつかった、という認識はないが

その時点で、自分が信じられなくなっていた。 

明らかに、交通事故ではない、と思うが

車に驚いて、倒れた可能性もある。 

事件の可能性もあるので

ドラレコの映像を見るため、会社に移動。

警察官が来て、検証。

車がゲートを通過する時点で

すでに、お客様が倒れているのが

確認できて、ホッとした。

と、同時に、少しでも、早く発見して

救命処置ができなかったのか…