「三国伝来玉面金剛九尾の狐」を観戦

陰陽座の全国ツアー2009「三国伝来玉面金剛九尾の狐」の東京公演をJCBホールで観て来た。

JR水道橋駅で、Y野さんと待ち合わせ。

天下一で腹ごしらえをして、開場時刻頃にJCBホールへ行ってみると

入場を待つ列がスタバをグルッと回って、白山通りの方まで延びている。

列に並んだ後も、どんどん後続が増えている。

「め」が陰陽座のライブに行き始めた3年前からも客層が変わってきていて

メタルはおろか、ロックファンでもないように見える人達も多く、何の行列か分からなくなる程。

中には、ウチの母親くらいの人もいた。

→国民的!?なバンドになったものだ。


席は第1バルコニーで、スタンディングフロアのすぐ後ろで、少しだけ高い2階席という感じ。

入場に時間がかかったので、席に着いて15分くらいで、照明が暗転。

もちろん、オープニングは「貘」。

前回の「酒呑童子」の時もそうだが、その前の「序曲」~「魔王」の時のような

最初からの異常な盛り上がりではなく、落ち着いた感じで

3000人以上の会場が満員になっているし、まさにショーという感じた。


その後は、昔の曲を入れつつ、基本的には「金剛九尾」の曲が中心。

4曲目は「麒麟」、17曲目「靂」はライブで初めて聴けて嬉しかった。

途中、「忍法」三連発、「孔雀忍法帖」「陽炎忍法帖」「鬼斬忍法帖」。

「孔雀忍法帖」は今回のアルバムの中で好きな曲だし、「陽炎忍法帖」は初めて聴くし

鬼斬忍法帖」は定番で、この展開にはやられた。


「小袖の手」「挽歌」「慟哭」など、聴く曲は、椅子に座っても良く見える席で

ゆっくり座って聴けるので良かった。一休みできるし。

ニューアルバムでもそうだが、ハイライトは「組曲「九尾」」。

3曲で20分以上あるが、長さを感じさせず、期待通りのできだった。

→通して聴けるのは最初で最後かな!?


「九尾」がハイライトだと思っていたが、ハイライトは最後に待っていた。

客電が点いてからのアンコールは反則だと思うが、前回もそうだったので

分かっている人は帰らないで、アンコールを要求。

火車の轍」「羅刹」「骸」「卍」の四連発の後、「生きることとみつけたり」。

鬼になって頭を振り過ぎて、骸になって、2秒で終わって、演舞扇子を楽しく振って終わり。

→良い締め括りで、観客も納得して、帰れるってものだ。


全体を振り返ってみると、前作「魑魅魍魎」からは1曲もやっていない。

「がしゃ髑髏」「魃」「鬼一口」などは定番になると思っていたが、今回は敢えて外したのか。

「龍の雲を得る如し」「百々目鬼」は聴けるかな、と思っていたので残念。

「わいら」「鬼ころし」「彷徨える」は暫く聴いてないし…

昔の曲で聴きたいものがいっぱいあっても時間は限られているし、ニューアルバムの曲も聴きたいし

全部やるわけにもいかないので、しようがないなあ。

→年末の10周年記念ライブで、何をやるか期待しよう。


<Setlist>

1 貘

2 蒼き独眼

3 十六夜の雨

4 麒麟

5 小袖の手

6 相剋

7 ひょうすべ

8 挽歌

9 孔雀忍法帖

10 陽炎忍法帖

11 鬼斬忍法帖

12 慟哭

13 組曲「九尾」~玉藻前

14 組曲「九尾」~照魔鏡

15 組曲「九尾」~殺生石

16 黒衣の天女

17 靂

18 喰らいあう

  • ENCORE 1

19 夢幻

20 邪魅の抱擁

21 舞いあがる

22 おらびなはい

  • ENCORE 2

23 我が屍を越えてゆけ

24 悪路王

  • ENCORE 3

25 火車の轍

26 羅刹

27 骸

28 卍

29 生きることとみつけたり